動物愛護VS動物福祉VS動物倫理


ペットや動物のことを考えると似たような概念が幾つか紹介されているが、考えるとそれぞれ結構難しい。

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動物倫理(Animal Ethics):

  1. 人間は動物とどう接するべきか,人と動物のあるべき関係とはどんなものか,ということを根本にさかのぼりながら考える分野です。
  2. 「動物」(人間以外の動物)に対する人間のあるべき関わり方、ないし正当化されうるふるまい方をめぐる考え・思想。
  3. 人と動物との関係が本来どのようにあるべきか、また動物とは本来いかなる存在であるかといった問いについて、哲学的・倫理学的に考究する研究分野です。


動物愛護

  1. 動物を人間と同一視しようとする理念に基づき、動物を大切にし、愛そうとする精神。
  2. 一匹一匹の動物たちを一つの同じく生きている生き物として、対等にみる事である。罪のない動物たちを虐待、遺棄、密猟などから守り、保護する事でもある。
  3. 一人ひとりの人間が必ずしも持っている感情であって、意図的な物ではない。地球上に、同じく生きている動物に対して、「人間が差別し、虐待、遺棄、密猟」などから守ることによって、動物愛護という言葉、感情が生まれてくるのである。
  4. 動物の取扱いに、その生命に対する感謝と畏敬の念を反映させること。「自然資源の WISE USE(賢明・良識的な利用)」の一概念。その目的は、国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資すること。


動物福祉

  1. 動物が精神的・肉体的に充分健康で、幸福であり、環境とも調和していること。
  2. 一般的に人間が動物に対して与える痛みやストレスといった苦痛を最小限に抑えるなどの活動により動物の心理学的幸福を実現する考えのことをいう。
  3. アニマルウェルフェアの訳語で、西欧由来の思想です。語源的には、動物(アニマル)の良い(ウェル)生活(フェア)と言う意味であり、動物の生活レベルが高い状態を指します。それに加えて、動物の高い生活レベルを保証することが倫理的であるとする思想も包括する言葉と言えます。そして動物福祉の思想には、人間の情ではなく、動物の生活水準をどのように評価し、どのような技術を持ってその水準を保証するのかという科学的な側面が強く反映されています。



この辺の話は参考になるサイトがいくつもあります。

動物愛護ブログ

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